「定性的と定量的」の言葉の意味と違いを理解していますか?
ものごとををわかりやすく説明するためには、定量的に説明することが必要です。この定量的な思考の必要性について紹介します。
ただし、いつも定量的な表現ばかりが良いとも限りません。定性的と定量的表現の違いと使い方を説明します。
定性的、定量的の違い(例)
上の地図を見てください。友達の車やタクシーなどで、あなたが人に道を説明する時、どのように目的地までの場所を説明しますか?
1.定性的の場合
駅を出てまっすぐ進んで、すぐに右斜めの道に入る、しばらく進むと、大きな道の信号がある。それをすぎた左側。
2.定量的の場合
駅を出て北に進んで、50mほどで右斜めの道に入る。500mほど進むと、10号線の信号がある。それをすぎた左側。
どちらの方が分かりやすいでしょうか?
説明を聞く側が、目的地に初めて行く場所の場合、行き先の説明が1.(定性的説明)だと、なんだか不安になりませんか?
同じ道順の説明でも、定性的と定量的な説明の違いによって、相手への伝わり方に大きな違いが生まれます。
定性的表現はあいまいで誤解が生じる
この理由は1.(定性的説明)の場合は曖昧な表現が多いためです。「すぐに」という言葉を聞いて、それがどの程度を表しているのか人によって認識が異なります。
すぐには100mでしょうか?それとも1000mでしょうか。またもしかすると、車の時間で1分かもしれません。
このように定性的な表現はあいまいな部分が多く、物事を大まかに捉えるには使いやすいですが、情報の正確性に欠けます。
一方、定量的な表現では500mの距離は、誰にとっても同じものです。正しい理解ができ、認識の間違いが起こりません。
この場合は、道を説明した人は、詳しい距離が分からなかったため、「すぐに」という表現を使っていたことも考えられます。それでも「だいたい500mぐらい」と言えば、ドライバーにとっては見通しが立ちやすく、安心できることでしょう。
使いやすい定性的表現
いくつか定性的な表現を例に上げます。
- 多い/少ない
- すぐに/ゆっくり
- ちょっと/たくさん
- 少々
- 高い/低い
- 安い
- わずか
定性的な表現は非常にたくさん存在します。そして私達の日常生活では本当に多く使用されています。特に最近は物事をはっきり言わないことが好まれるため、あいまいな表現が身の回りに乱立してます。
わかりやすい定量的表現
定量的は表現は量、距離、時間、速さ、大きさなどを数値を使って説明しましょう。またもの名前など区別できるようにをはっきりと言うことが大切です。この表現は誰にでも、同じように正確に理解できます。
定性的、定量的を使い分ける
普段は定性的表現が便利
定性的表現は物事を簡潔に伝えるときや、感情表現(主観表現)に便利です。日常の雑談や会話などではさほど困ることはありません。また逆にあいまいさを残しておきたい場合に利用できます。
事実を正確に伝える場合、定性的表現を使う
一方、仕事ではものごとの事実関係を正確にをわかりやすく伝える必要があります。その場合は、定量的表現を使いましょう。定量的表現によって相手の認識のズレが生じさせないためです。
いつもどちらかだけ、使っている人が多い
身の回りでは、どちらかの表現に偏って利用している人がとても多いです。また男女での傾向の違いもあります。
女性は定性的表現が得意
一般的には女性は、定性的な会話を得意とする一方、定量的な表現がを苦手としている場合が多いです。ただし、女性が会話の表現や感情表現が上手ですので、これは定性的な表現をうまく利用している場合が多く、見習うべきと思います。
男性は定量的表現が得意
一方男性は定量的な表現が得意な傾向があります。正しく事実を伝えることは得意です。ただし、感情表現や会話を楽しむことが苦手な人が多く、定性的な表現もうまく使えると良いでしょう。
まとめ
定性的と定量的をうまく使い分けることが大切です。正しく使うことよってコミュニケーションが円滑になることでしょう。
是非、定性的と定量的を意識して利用してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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